インテリアコーディネータ「川上ユキ」さんのインテリアコラム「すてきの糸口をさがして」

第14回 収納が変わると暮らしが変わる 特別実践編:お宅大改造!(第2回)

すてきの糸口をさがして TEXT: yuki kawakami

すてきの糸口をさがして TEXT: yuki kawakami

こんにちは、インテリアコーディネーターの川上ユキです。

「すてきの糸口を探して 特別実践編」と題して、
Sさん宅お宅改造、第二回はリビング お片づけ編をお届けします。

片づけ当日の朝、お会いしたSさんは、
「昨日は興奮して、よく眠れませんでした」とちょっぴり緊張気味。
「大好きなアイドルのコンサートに行く前日よりも、ワクワクしています!」の言葉に、
一同大笑いしながら、「一日、頑張りましょう!」と気合いを入れました。

第14回 収納が変わると暮らしが変わる 特別実践編:お宅大改造!(第2回)

今日のメンバーはわたしの他に、ベルメゾンデイズ編集部Aさんと、
新入社員コンビA&Wちゃんが助っ人に来てくれました。
この4人で、夕方までみっちりアフターをつくっていきます。

■では早速。リビングから、見ていきましょう。

今回のお宅改造は、
「ベルメゾンデイズとベルメゾンの商品の中から、必要なものを買ってよし」、
という、太っ腹な企画です。

とはいえ、何でも買い替えるのは常識的じゃありませんし、
Sさん唯一のリクエストが「何も捨てないでください」、です。
使わなくなる古い家具や収納用品を再利用することを考えて、
家具は、2つだけ買い足すことにしました。

買い替える家具のうち、1つが、リビングのパソコンキャビネットです。

リビング が散らかる、いちばんの原因はこのラックにあります。
今お使いのパソコンラックは明らかに収納不足。
オープン棚のせいで、見た目もごちゃついてしまいます。
ここは扉のついた家具に変えて、いっきに解決することにしました。

新しい家具を入れるまでの手順は、@〜Cです。

家具の設置が済めば、中にしまうモノの整理です。

Sさん宅には、大量の紙モノ・書類がありますが、
この家具には、いちばん大事な書類だけをしまうことにしました。

「パソコンキャビネットに大事な書類をしまう」、
とさえ決めておけば、探すときもラクだし、
今後も迷うことなくしまう位置が決められます。

こどもたちの学校関係、家計といった大事な書類を集めたら、
ボックスにまとめて、キャビネットへ。
しまい終えた状態がこちらです。

プリンター、パソコン、A4用紙がスッキリ納まり、中に何が入っているのかも一目瞭然。
Sさんちの「情報センター」のできあがりです。

ただ、これ以外にも、あまり重要でない紙モノが
たくさん残っています。
それはボックスに仕分けて、和室へ移動です。

■なぜ? この家具を選んだ理由。

ところで、なぜSさん宅にこの家具を選んだのでしょうか?
ふだんからよく「家具の選びかたが全くわからない」
という声をお聞きするので
家具選びのポイントもすこしお伝えしておきましょう。

左のフロアタイプではSさんちのモノが入りきりません。今回はパス。
真ん中のトールタイプだと収納はかなり増えますが、
Sさんちのリビングには、ちょっと物々しいかな?

ということで、今回は収納力が増え、リビングで重たく見えない
右のキャビネットタイプを選びました。
扉つきなので「隠す収納」になり、多少散らかっても扉を閉めれば大丈夫です。
(「すこしサボってもOK」と言われたら、苦手な方は気が楽ですよね!)


■では、キャビネットを入れた部屋は、どんな感じ?

家具 を変えて、リビングはどんなふうになったのでしょう?
ビフォー、アフターがこちらです。

扉つき の家具で、ずいぶんさっぱりしましたね。
部屋に合う家具を入れると、「収納力」と「見た目」、2つの問題を
いっきに解決することができます。家具ってすごいんです。

Sさんには天板から上に、色のモノを置かないで、とアドバイスしました。
色を白でまとめると、圧迫感が出ず、片づいて見えます。
ちなみに、Sさんが座っているこのイスも、和室に眠っていたのを再利用です。

■せっかくなので、さらにリビングを美しく。

リビングの片づけは、キャビネットを設置して終了ですが
ベルメゾンデイズ編集部Aさんから
「せっかくなのでソファもきれいにしてあげては?」とご提案があり、
ソファにも手を入れました。

Sさん宅で飼われている2匹の猫。ぴぃちゃんとおーちゃん。
このお二人の爪研ぎで、ソファがかなり傷んでいたのです。

用意したのは「くしゅくしゅフィットソファカバー」のアイボリー。
ソファの上からぎゅーんと掛けて使うカバーです。


■おわりのひとこと。今回の総評!

リビング では「家具を変えて片づける方法」をお伝えしました。
家具を買うと部屋が狭くなる、と敬遠される方が多いのですが
家具は「収納不足」と「ごちゃ見え」を解消する特効薬でもあります。

片づけと共に部屋の見た目がきれいになれば、いつもの部屋は別世界。
「きれいになって嬉しい!」と心から満足すれば、
片づけのモチベーションも確実にあがりますよ!

さ〜て、リビングがきれいになった後は、キッチンです。


【今回、ご紹介した商品はこちら】

PROFILE

川上ユキインテリアコーディネーター / プロダクトデザイナー

川上ユキ

Photo © Masaharu Hatta

インテリアコーディネーター / プロダクトデザイナー

住宅関連企業で家具や住宅などの商品開発、デザインコンサルタントを行う。またインテリア・収納の講師として、女性誌を中心に新聞の連載やテレビなどでも活躍。デザイナーとしての実践的な生活提案に定評がある。
主な著書に『独り暮らしをつくる100』(文化出版局)、『カエテミル』シリーズ(大和書房)、『収め納める』(世界文化社)他。著書はわかりやすい内容とセンスのよい提案から海外翻訳本も多数に及ぶ。

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