岡山の「リネンハット」

岡山県にある帽子工場で、リネンハットの製造工程を見学しました。

DAYS QUALITY OF JAPAN 日本のものっていいな。第三回 岡山の「リネンハット」

今回は、岡山のハット工場に行ってきました。
場所は岡山駅から電車で約40分。
鴨方駅から車で5〜6分ほどの岡山県浅口市というところに、この工場はあります。


昔は、岡山の倉敷から広島の尾道まで、約200軒くらいの帽子工場があったそうです。
今は、10軒前後まで減りましたが、その分小ロットで日本製ならではの丁寧なものづくりが注目を浴びているとのことでした。


そして工場に着く前に、待ちに待ったお昼ご飯!!


この地域で有名な釜揚げうどんやさん。
コシがあって、何杯でも食べられそう…。おなかがすきすぎておにぎりも一緒にいただきました。
とてもおいしかったです。ごちそうさま。

「これ、何だろう…??」

工場に入って一番最初に目に入ったのは、コレでした。
答えは、帽子のパーツの型紙なんです。
多いものでは、1つの帽子に20パーツ以上使うものもあるそうです!!
1つの帽子にそんなにたくさんのパーツがあったなんて、本当に驚きでした。


ちなみに、この型紙をどのように使うかというと…。

@10枚ほど重ねた布の上に型紙を載せます。
Aバンドナイフという裁断機にセットします。
B職人さんが、真剣なまなざしと手つきでカットしていきます。


ひとつひとつのパーツにじっくり向き合いながら丁寧に丁寧にカットするため、
熟練の”手”を使っての作業に、大量生産では難しい温かみ、柔らかさがあります。
また、縫製の段階でのズレが少なく、かぶった時にキレイに見える帽子が作れる、と職人の方がとてもうれしそうに話されていました。


今までも何度か工場に行って職人の方と話しているのですが、皆さん本当にものづくりがスキで、モノや仕上がりへの情熱がものすごいです。


こういった方たちがいるからこそ、日本のものづくりが評価され、日本のよさが伝わっていくんだ、とひしひしと感じたのでした。


お次は縫製。

職人の方が切り取ったパーツを、次は縫製していきます。


何台ものミシンで、どんどんどんどん縫っていきます。
縫製の現場は繊細に対応する必要があるため女性が多い、ということを工場長が教えてくださいました。


パーツを縫う人、つぎの人が縫いやすいように生地にアイロンをかける人、パーツを縫い合わせていく人。


一番むずかしそうだな…と思ったのが、色んなパーツを縫い合わせていくところ。
ずれないようにするのが至難の業。
おおざっぱなわたしには、一生できないだろうな…と思っていると、工場長があるものを持ってきて、説明してくれました。


「ちいさなこだわりを重ねていく。日本だからこそできる、完成度の高さですよ。」

ずれないようにできるヒミツは、型紙の「くぼみ」。
帽子業界では「ノッチ」と呼ばれています。


生地を断裁する時に、この小さなノッチをつけて断裁します。
これは何かというと、大事な「目印」。


このノッチ同士を合わせることで、正しい位置での縫い合わせがでいるんです。
縫製の際には、ミリ単位でくぼみ同士がキレイに縫い合わせられているか、という厳しいチェックが入ります。


「パーツごとの少しのずれが、完成した時大きなずれになるんです。
だからこそ、ちいさなところにもこだわりを持って重ねていくことが大事。
日本だからこそできる、丁寧さと完成度の高さですよ。」と工場長は真剣な顔で話されていました。


こういったちいさなこだわりを重ねているからこそ、かぶった時に気持ちよく頭にフィットする帽子に仕上がるんです。


やっぱりすごい、日本のものづくり。

縫製歴10年のミセスは、「まだまだ素人の域はでてないけん、学ぶことが多いわ〜」と話されていました。


10年なのにまだまだ素人の域なんて…。
職人の世界は奥が深い!
そして、岡山弁かわいい!!笑

以上、リネンハット工場見学のレポートでした。
お付き合いいただき、ありがとうございました!