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新しい洗濯表示の意味を解説!

新しい洗濯表示の意味を解説!

2017.09.15

レディースファッション

洗濯表示が2016年12月1日から変更になったことをご存じですか?大切な衣類を長持ちさせるためにも、お洗濯やお手入れには気を付けたいですね。新しい記号は今までと何が違うのか、またどうして変わったのか?ポイントを確認して、お洗濯上手になりましょう!

いつ、どんな理由で変わったの?

おさらいしましょう。衣類に付いている洗濯表示とは?

一般的にはタグにプリント。衣類に直接プリントされていることも

洗濯表示とは、お洋服やタオルなど繊維製品のタグに書かれている、取扱い方法のマークのことです。
従来の洗濯表示では、洗濯機やアイロンなど22種類のマークが定められており、その組み合わせで適切な洗濯方法や干し方、お手入れ方法の内容がわかるようになっていました。
2016年12月の変更では、これらの見慣れたマークが一新されたのです。

新しい洗濯表示はどんなもの?

イラストは、2016年12月1日から採用されている、新しい洗濯表示の一部です。
マークの種類は従来の22種類から41種類に増加し、全体的に記号っぽくなりました。「タンブル乾燥」や「酸素系漂白剤」など、今までになかった新しい内容も登場しています。
種類が増えたことで、よりきめ細かな情報がわかるようになりました。

なぜ、どんな理由で変わったの?

欧米では外干ししない地域も結構あるんだとか!

そもそも、どうして洗濯表示が変わったのでしょうか。
海外では広くISO(国際規格)の洗濯表示が使用されている中、日本はずっと独自の規格を採用していました。
というのも、洗濯物を外干しすることが少ない欧米の洗濯習慣をベースにしたISOの規格には、日本の洗濯習慣である「自然乾燥」を示す記号がなかったのです。その他にも、ISOの洗濯表示を日本で採用するためにはいくつか壁があり、日本政府はISOへ洗濯表示の改訂を求め続けていました。
2012年、ISOで日本の要望が反映された新規格ができたことを受け、日本でもISOに準拠した新しいJISを制定する運びとなったのです。
慣れないうちはややこしいかも知れませんが、例えば、海外旅行先で買った服や輸入製品でも迷わず洗濯できるなど、世界共通の記号となったことでメリットもあるんですよ♪

お店の商品はどうなってる?

2016年12月1日以降に生産されたものは新しい洗濯表示になっていますが、2016年11月30日までに生産されたものもそのままお店に並んでいるので、現在は新旧のマークが混在している状態です。

毎日のお洗濯はどうしたらいい? 新しい洗濯表示のポイントをCHECK!

新しい洗濯表示のポイント

新しい洗濯表示は、

・家庭洗濯……水洗いを示す桶の形
・漂白……従来のフラスコマークから三角形に
・乾燥……四角形
・アイロン……アイロンのシルエット
・クリーニング……円形

以上、5つの記号をベースに、温度の高さを示す「●」や力加減を示す「-」の付加記号、または水温を示す具体的な数字などを加えて表示されます。
それでは、代表的な洗濯表示についての読み取り方を見ていきましょう!

①洗い方(家庭洗濯)

桶に水をはったような記号は、洗い方(家庭洗濯)について示すものです。一番よくチェックする表示かも知れませんね。
ニットやスーツなど、デリケートな素材を洗う時には特によく確認しましょう。

【中に数字がある】
洗濯機で洗うことができます。数字が示すのは、水温の上限。例えば「50」と書いてあれば、50℃以下の水で洗いましょう。

【桶の中に手が描かれている】
「手洗い」の記号です。数字の記載はありませんが、水温は共通で40℃までです。

【記号自体に大きくバツ印が付いている】
「ご家庭での洗濯(水洗い)禁止」の意味です。

【桶の下に線「-」がある】
「-」がある場合は、線なしよりも弱く洗うという意味です。線が1本「-」なら「弱い洗濯」、線が2本「=」なら「非常に弱い洗濯」ができます。
「-」を“マイナスバー”ととらえると、覚えやそうですね!

②漂白の方法

三角形の記号は、漂白処理について示すものです。従来にはなかった、酸素系漂白剤に関する情報が増えました。

【三角形だけの記号】
酸素系・塩素系どちらの漂白剤もOKの意味です。

【三角形の中に斜線がある】
「酸素系」の漂白剤はOK。塩素系は使えない衣類であることを示しています。

【三角形に大きくバツ印が付いている】
漂白処理はNG。漂白剤が配合された洗剤も使用できません。

③乾燥の方法(タンブル乾燥と自然乾燥)

【自然乾燥について】
種類が多いのですが、線の意味がわかれば読み取るのは簡単♪
まず、タテ線&ヨコ線は衣類の向きを、線の数は衣類の濡れ具合を表しています。

・タテ線「|」……ハンガーなどに掛けて干す「吊り干し」を表す
・ヨコ線「-」……平らな物の上に広げて干す「平干し」を表す

・線が1本(「|」または「-」)……脱水してから干してよい
・線が2本(「||」または「=」)……脱水や手などでねじり絞りせず、濡れ干しがよい(線が1本の時よりも、衣類が重いイメージ)

そして最後に、
・記号の中に斜線「/」がある……日影で干すのがよい(洗濯物が屋根の下にあるイメージ)

【タンブル乾燥について】
丸印の中の黒丸「●」は、数の違いによって乾燥処理の温度を表しています。 ・タンブル乾燥……四角形の中に丸印がある、またはバツ印が付いている

④アイロンのかけ方

シャツやスーツなど洗濯だけはなく、気になるアイロンのかけ方についてです。
アイロン記号のデザインや取り扱い方の分類は、大幅には変更はありません。記号の中の黒丸「●」の数で、使用してもよい最高温度が決まります(数が多いほど高温)。
パパのワイシャツやお子さんの制服、ハンカチなど、アイロンは出番が多いから、こちらもぜひチェックしておきましょう♪

・黒丸が3つ「●●●」……底面温度は200℃まで
・黒丸が2つ「●●」……底面温度は150℃まで
・黒丸が1つ「●」……底面温度は110℃まで。かつ、スチームは使えません
・記号自体に大きくバツ印が付いている……アイロン仕上げ禁止の意味です

\\ここにご注意!//
従来はアイロンマークの下に波線で表示されていた「当て布記号」が廃止になりました。新表示では、記号の下などに「当て布使用」など文言で記載されます。

⑤ドライクリーニング&ウェットクリーニング

円の記号「○」は、クリーニングに関する情報です。
“「○」が付いていればクリーニングに出せる”と覚えて覚えておきましょう。
中にアルファベットが書いてありますが、いずれもクリーニング店での洗い方となります。
新しい洗濯表示では、従来の「ドライクリーニング」に加えて「ウェットクリーニング」に関する情報も表示されるようになりました(「P」と「F」はドライクリーニングを、「W」はウェットクリーニングを示します)。
大切なニットやコートなどをクリーニング店へ持ち込む際は、自分でも取り扱い表示を確認しておくと安心です。

\\ちなみに……//
記号自体に大きくバツ印がついている場合は「クリーニング禁止」。
また記号の下に「-」がある場合は、家庭洗濯の記号と同じく力の弱さを示します。

まとめ

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