スタッフコラム

「ベルメゾンデイズ」スタッフによるコラムページ

スタッフコラム

写真作家
新居晶子さん

目をこらして、じっと見る。

BELLE MAISON DAYSでアートポスターを作成しようと思ったとき、
一番最初に思い浮かんだ作品が、新居さんの作品だった。

新居さんの写真を最初に見たとき、
なんて静かな写真なんだろうと思った。
こちらに迫りくるものがない、
見て衝撃を受けるようなことがみじんもない。
ただただ、静かな湖にたたずむように、作品を見続けられる・・・

少し、湖面のさざなみを感じた。
風がそよいだ。
そういう、かすかな変化や音や光を感じたくなる写真。

日頃、インパクトの強いものばかりを求められる日々に疲れ果てていた私。
心地よく感じたのをココロが覚えていた。

新居さんは、写真作家であるとともに、文章の校閲のお仕事もされ、
子供二人と旦那様の4人暮らしの家事もこなす、
この3つの仕事をバランスよく続けている。

写真を撮るのは、そんな日常の中のひととき。

庭の花をドライフラワーにして
テーブルの上に置いて撮影する。

近くの湖に行って夕日を撮影する。

夜、月を撮影する。

特別ではない、
日々の中のもの、なにげない風景。

被写体はそういうものだけど、
それに向き合う新居さんの向き合い方がいい。

「目をこらして、じっと見るんです」

カメラと被写体と自分が一体になるかんじ

いつも、被写体に向き合う前は
少し緊張するのだそう

そしてその緊張感も好きなんだと。

そうやって撮影された写真は
どれも
自分の中のなにかを伝えたいというより
ただ、
被写体の美しさだけを切り取っているような写真。

最近は、撮影の方法も
テクニックを使わなくなってきた。
絞りの調整やフィルターを使うことやレンズを替えるなど、
よけいなことを考えたくない。
被写体の美しさを切り取らせてもらえる瞬間に集中したい。
(切り取らせてもらうという表現もいい)

その美しさを見つけていく。
見れば見るほど深くなっていく。

だから、
目をこらしてじっと見つめるんです。

と、やわらかく笑いながら語る。
その切り取らせてもらう作業は
詩を書くことに似ているのだとか。

感じたことの一瞬一瞬を
カメラという機材で切り取るのが写真。
言葉という文字で切り取るのが詩。

その緊張感
少しはりつめた時間

それが写真に、現われている。

一見、なにげない日常の風景に見える写真が
なぜかこころ惹かれるのは
その瞬間を切り取っている新居さんの
感性に惹かれているのだ。

日々を綴る写真が好き

そもそも、写真を撮影するのが好きで
旅の情報誌の編集者として活躍していた新居さん。

最初に衝撃を受けた人が
堀井和子さん
エリオット・ポーター

詩人の
茨木のりこさん

日々の暮らしのなにげない写真
暮らしから生まれる詩の世界観を築いている人が好き

今回取材をさせていただくにあたり、
写真の腕があがるコツを教えてください!と
ベタな依頼をさせてもらった

新居さんは
じっと考えて・・・・

コツ、ってないんですよね

その人がこれが好きって思うものを
自由に撮影するのが一番です。

とのこと

自分流の見つめるちから

あ、これ、好き!と思ったら、まず、そのまま1回撮る。
じっと見つめて、もう1回撮る。
さらに見つめて、もう1回撮る。

きっと、1回目に撮影した写真と3回目の写真は少し違うはず。
その切り取り方で、新しく気づくことがあったり、

気がつくことがあるということは、それだけ自分の感性の幅が広がったということ。
このくりかえしが自分のセンスを磨いていく。

まずは、好きなものを
3回撮影。

そこから始めよう。

新居晶子さんの
アートポスター


■hana

静かな朝に
早咲きのラナンキュラス
花束の代わりに

■umi

チュールをかぶったさざ波
重なっていく白と青
果てなく続いていく

ページTOPへ▲

ベルメゾンデイズ ブランドサイトへ