第1回 オフィスの冷えにご用心
実は座っているだけでも体は疲れる?オフィスでこっそりできる簡単体温め運動についてご紹介。
長い時間、体をほとんど動かさずに座ったままの姿勢でいると、なぜか体がだるくなってきます。どうしてでしょうか?今回はオフィスでこっそりできる簡単体温め運動についてお話します。
動かなくても体が疲れる!?
オフィスでデスクワークがメインの人などは、座りっぱなしになりがちです。実は「動かない」ことは、体が疲れてしまう原因になっているのです。
同じ姿勢のままで長い時間過ごしていると、全身の血流が悪くなっていきます。すると体が冷えて全身がかたくなり、老廃物も溜まってしまいます。そのため、肩や首がこる、足がむくむなどの症状が出てきてしまうのです。
加えて、動かない時間が長いほど自律神経も乱れてストレスを感じやすくなり、精神的な疲れも溜まってしまいます。
こまめに動いて疲れを予防する!
そこで、普段オフィスで同じ姿勢で過ごすことが多い方に、座ったままでできる体操をご紹介します。
下半身の血流を促す運動は、疲れやだるさを予防するとともに、気分転換のリフレッシュとしても効果的です。
<足首の運動>
- 【1】椅子に腰かけて背筋を伸ばし、ひざを曲げずに片足を上げ床と水平にします
- 【2】ふくらはぎやひざ裏が伸びるのを意識してつま先を立てます
- 【3】足の甲やすねが伸びるのを意識してつま先を伸ばします
- 【4】2・3それぞれのポーズを15秒キープするのを3セット行います
<胸を開く運動>
- 【1】椅子に腰かけて背筋を伸ばし、両ひじを90度に曲げます
- 【2】胸を張ると同時に肩を開いて左右の肩甲骨をできるだけ近づけます
- 【3】2の姿勢を10秒キープして元の姿勢に戻ります
- 【4】2・3のポーズを15回×3セット行います
今できることからでも、是非始めてみましょう。
川嶋 朗 (かわしま あきら) 先生
神奈川歯科大学大学院統合医療学講座 特任教授、医師・医学博士。
自然治癒力を重視し、西洋医学と補完代替医療を統合した医療を実践中。日本初の高等教育機関による統合医療教育を開講。『心も体も冷えが万病のもと』(集英社新書)、『毎日の冷えとり漢方』など著書多数。