第9回 夏になる前に!温活的エクササイズ
めぐりのよい体に近づくためのエクササイズは?筋力アップにおすすめの方法をご紹介。

温活的エクササイズ
筋肉を鍛えることは温活美人への近道です。
今回は、下半身の筋肉を鍛え、めぐりのよい体に近づくためのエクササイズを紹介します。
筋力アップで全身をめぐりよく
筋肉は、運動に欠かせないだけでなく、熱をつくるうえでも重要な働きをしています。筋肉量が増えるほど熱の産生量が増えるため、筋力アップは冷え改善への近道でもあります。
特に、腹部や大腿部などの大きな筋肉を鍛えることで、効率的に筋力アップがはかれます。また、ふくらはぎは第二の心臓とも呼ばれ、下肢の血液を押し戻す役割もあります。下肢の筋力がアップすれば、体の中心部へスムーズに血液を戻せるようになり、むくみの予防にもつながります。
2つの下半身エクササイズ
それではここで、筋力アップにおすすめのエクササイズを2つ紹介したいと思います。
始める前にはかたまった体をほぐすためにストレッチをしてくださいね。日常的に運動の習慣がなかった方は、無理をせず少しずつ回数を増やすなどして、急に体に負担をかけすぎないように気をつけながら取り組んでみてください。
まず1つ目はスクワット:「下半身」のエクササイズです。
足を肩幅程度に開いて、両手を頭の後ろで組みます。背筋は伸ばしたまま、ゆっくりとひざを曲げ伸ばしします。ひざの高さまで腰を落とすように注意しながら、20回を目標に行ってください。
2つ目にバランス:「ヒップアップ」にもなるエクササイズです。
ひざと手を床について、右手と左足を同時に上げて水平に伸ばします。あごが上がらないように注意しながら、目線は手の先を見て20秒キープします。次に手足の左右を入れ替えて同じように20秒キープします。これを3セットを目標に行ってください。


渡邉 賀子(わたなべ かこ)先生
1987年久留米大学医学部卒業。1997年北里研究所にて日本初の「冷え症外来」を開設し、多くの女性が抱える悩みである冷え症の診断と治療にあたってきた。より健康で美しい女性の一生をサポートするために、2003年より慶應大学病院にて診療・研究活動を続けながら、2004年に麻布ミューズクリニックを開院。現在は実家の帯山中央病院院長として熊本に在住し、麻布ミューズクリニックでも診療を行っている。『冷え症で悩む人に』(NHK出版)、『きれい&元気になる冷え症解消法』(池田書店)など著書多数。