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2026.1.26 更新

ひな人形はいつ出す?目安と縁起のいい日、飾り方からしまい方まで

子どもとの暮らし

ひな祭り(桃の節句)は、女の子の健やかな成長と幸福を願う日本の伝統行事です。ひな祭りに欠かせないひな人形ですが、「いつ出すのが良いのか?」「いつしまうのが正解なのか?」など、気になる点は多いものです。
この記事では、ひな人形を飾る時期や縁起が良いとされる日を解説します。

そもそもひな人形とは?

ひな人形には、女の子に降りかかる災いを身代わりとして引き受けてくれる「お守り」のような意味合いがあります。

また、お雛様(女雛/めびな)とお内裏様(男雛/おびな)は、平安時代の豪華な宮中での結婚の様子を模しています。これは、子どもの将来の幸福や良縁を願う、親の深い祈りが込められています。

ひな人形はいつ出すもの?

ひな人形は古くからの習わしや暦にもとづいて、飾る日が決められていました。もちろんこの日に絶対飾らないといけないというわけではありませんが、今でも縁起を担ぐために特定の日に飾る人もいます。

ひな人形を出す目安

ひな人形を出す目安は、立春(りっしゅん/2月4日頃)から2月中旬が一般的です。「節分で豆まきをして、厄を払った後にひな人形を飾る」と覚えておくと良いでしょう。

ひな人形を出す縁起の良い日は?

ひな人形を出す際は、「二十四節気(にじゅうしせっき)」や「六曜(ろくよう)」を参考にすると、縁起の良い日を選ぶことができます。

二十四節気の「雨水(うすい)」

「二十四節気」は1年を24の期間に分け、それぞれに季節の移り変わりを表す名前を付けたものです。その中で、特にひな人形を出すのに適していると言われるのが「雨水(うすい)」です。雨水は2月18日頃から3月5日頃までの、雪解けが始まる節目の日のことを指します。「水が豊かになるため、良い縁が芽吹く」と言われており、ひな人形を飾るのに縁起が良い日と考えられています。なお、雨水の日は毎年変化するので、きっちり把握したい人は事前に調べておくと良いでしょう。国立天文台のサイトで調べることができます。

【参考】国立天文台六曜の「大安(たいあん)」や「友引(ともびき)」

「六曜」は暦に記載される日柄の吉凶を示す考え方です。 六曜では、「大安」や「友引」の日が祝い事に適しているとされています。中でも大安は「大いに安し」を意味し、日本の六曜の中で、最も縁起が良いとされる日です。友引は、大安の次に縁起が良い日とされていますが、正午(11時~13時頃)の時間帯だけ縁起が悪く、避けたほうが良いとされていました。

とはいえ、ひな人形を出す縁起の良い日は、あくまで目安なので、スケジュールが合わない場合は無理に合わせなくても構いません。実際には、家族が一緒に準備できる日を選んで飾りましょう。

ひな祭りの前日にひな人形を出してもいい?

ひな祭りの前日にひな人形を飾るのは「一夜飾り」と呼ばれ、あまり縁起が良くないとされています。これは、神様を迎えるのに誠意が欠けるといった考え方があるためです。また、慌ただしく準備をする様子が葬儀の準備を連想させるとも言われています。ひな人形は、遅くともひな祭りの1週間前、つまり2月25日頃までには飾り終えるよう、スケジュールを立てておくと安心です。

ひな人形の飾り方

ひな人形には女雛と男雛がありますが、その並べ方は、地域や時代によって少し異なります。例えば関東地方では、向かって左側が男雛で右側が女雛という飾り方が多いですが、関西地方の一部では逆になっていることがあります。

ここからは飾り方の実践です。ひな飾りには七段飾りなどの豪華なものもありますが、近頃は飾る場所や収納のしやすさから、一段の親王飾りや、三段飾りを選ぶ方が増えています。そこで今回は、比較的小スペースでも飾りやすい、三段飾りまでの基本的な飾り付けの順番とポイントを紹介します。

一段飾り(親王飾り/しんのうかざり)の場合

限られたスペースや、集合住宅の場合でも飾りやすいのが一段飾りです。男雛と女雛がメインのシンプルな造りで、ガラスケースやアクリルケースに固定された「ケース飾り」もあります。

主な配置

一段飾りでは、ひな壇の最上段に親王台を並べ、その上に男雛と女雛を配置します。男雛には笏(しゃく)を持たせ、左脇に刀を差します。女雛には檜扇(ひおうぎ)を広げて持たせます。

背景には屏風(びょうぶ)を立て、左右に桜橘(さくらたちばな)と雪洞(ぼんぼり)を添えます。その前にひし餅、中央にお祝いの盃をのせる三方(三宝/さんぽう)を配置して完成です。

コンパクトサイズの一段飾りはこちら

三段飾りの場合

三段飾りは、コンパクトで飾りやすいうえに、一段飾りよりさらに華やかさが増すため、ひな人形の中でも人気があります。一段目(最上段)には女雛と男雛を、二段目には三人官女を、三段目にはお道具類を配置します。

二段目:三人官女の配置

三人官女は、女雛に仕える役割を表す人形たちです。
一般的に、真ん中に座っている官女、その両側に立っている官女を飾ります。向かって左側の官女に提子(ちょうし/酒器)を持たせ、真ん中の官女に盃(さかずき)などを乗せる三方を持たせます。右側の官女に長柄銚子(ながえちょうし/長い柄のついた酒器)を持たせ、三人官女の間に高坏(たかつき)、餅などを置きます。

三段目:お道具類の配置

3段目のお道具類は、古来の貴族の嫁入り道具を表しています。向かって左から御所車(ごしょぐるま/牛車)、重箱、お駕籠(おかご)の順で並べます。一般的にはこの並びですが、人形の種類や作られた地域によっては左右が逆になる場合もあります。合っているか不安な人はお手持ちの人形セットの説明書を確認すると良いでしょう。

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ひな人形を飾るときに気を付けること

段飾りは上から順番に飾ります。これは、飾るときに誤って道具や人形を落としてしまった場合でも、先に飾った飾りを傷つけてしまうのを防ぐためです。うっかりして大切な人形や細かな飾りを傷つけないよう、必ず上から飾るようにしましょう。

ひな人形はいつしまう?

「ひな人形はなるべく早くしまったほうが良い」。こんな話を聞いたことはないでしょうか。ここからは、ひな人形を出した後、しまったほうが良いタイミングの目安について解説します。

ひな人形をしまう目安

ひな人形をしまう時期は3月の中旬くらいが一般的です。なかには、旧暦(4月3日)に合わせる地域もあり、その場合は、4月中旬くらいまでが目安です。

さらに、ひな人形をしまうのに縁起が良いとされる日は、二十四節気でいう「啓蟄(けいちつ)」です。「啓蟄」とは、3月6日頃~3月19日頃の期間を指し、冬ごもりをしていた虫たちが土の中から這い出てくる時期です。雨水同様、年によって啓蟄の日は多少前後します。

ひな人形を早くしまわないと婚期が遅れる?

「ひな人形を早く片付けないと婚期が遅れる」と言われることがありますが、これはあくまでも迷信です。この言い伝えは、「片付けができない、だらしのない女性では、きちんとした女性になれず、お嫁さんにもなれない」という、子どもへの情操教育のひとつでした。したがって、婚期を気にする必要はありません。

しかし、大切な人形をきれいな状態で守るためにも、早めにしまうのが肝心です。日本は湿気が多いため、出しっぱなしにするとカビや傷みの原因となり、人形の寿命を縮めてしまいます。

そのため、ひな人形はしまうタイミングより天気が大切です。雨の日や湿度の高い日に無理にしまうのは避けましょう。

ひな人形のしまい方

ひな人形は、飾るときとは反対に、上の段からしまいます。人形一体ずつホコリを落とし、和紙や布で包んで元の箱に収納するのが基本です。道具や小物は種類別に分けて保管すると、次の年に飾り付けるときに混乱が少なくスムーズです。また、しまう前に破損などがないかチェックしておきましょう。

大切なのは、湿気の少なくて晴れた日を選ぶことです。ひな人形は、湿気によってカビが生えたり、衣装が傷んだりすることがあります。しまう日はできるだけ晴天の日を選び、空気が乾燥しているタイミングでしまうようにしましょう。雨や雪の日にしまう場合は、除湿器などを上手に使って湿度対策を行い、人形のダメージを最小限に抑えてください。

また、人形をしまう際に顔や手などの肌の部分を、素手で触れないように注意してください。指の油分が付着すると、時間が経ってからシミや変色の原因になります。
片づけるときも、こんなコンパクトなひな飾りなら、フルセットでも簡単にしまえますね。

楽しみながらひな人形の準備を進めよう

この記事では、ひな人形を出す時期の目安から、正しいしまい方までを紹介しました。ひな人形を出す時期は、節分の翌日~2月中旬頃まで、しまう時期は、ひな祭りの翌日~3月中旬頃までが目安です。

ひな人形の飾り付けや片付けは、伝統文化に触れながら、家族で季節の行事を分かち合う貴重な時間です。春の訪れを感じながら、家族でひな人形を飾る素敵なイベントにしましょう。