2026.07.30 更新
乾燥機で衣類が縮むのはなぜ?注意したい素材、もしものときの対処法
衣類には洗濯表示のタグが付いていて、洗濯の仕方や干し方などの指定がアイコンでわかるようになっています。とはいえ、つい間違えて乾燥機NGの衣服を乾燥機に入れてしまい、縮んで小さくなってしまったという経験をした方もいるのではないでしょうか。
この記事では、乾燥機で衣類が縮んでしまう理由や、特に注意したい衣服の素材、縮みを防ぐための対策を解説します。万が一、服が縮んでしまったときの修復方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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乾燥機で衣類が縮む2つの原因
洗濯物を短時間で乾かせる乾燥機は非常に便利ですが、衣類にダメージを与える場合があります。衣類が縮む原因には、乾燥機特有の「熱」と「動き」という2つの大きな要因が関係しています。
熱によって繊維が収縮する
一般的な乾燥機は、内部に60℃から80℃程度の熱風を送り込み、衣類に含まれる水分を効率よく蒸発させる仕組みです。この高温が続く状態が、衣類によってはダメージを受ける原因となります。
特に天然素材や一部の合成繊維は熱に弱い性質を持っており、一定以上の温度が加わると、繊維そのものが引き締まるように収縮します。これは熱を受けた繊維が縮もうとする「熱可塑性(ねつかそせい)」と呼ばれる性質によるものです。
水分が抜けていく過程で繊維同士が密着し、そのまま固定されると、元のサイズよりも小さくなってしまいます。高温で一気に乾かそうとすればするほど繊維への負担は大きくなり、縮みのリスクが高まる傾向にあります。
乾燥機の回転による物理的な刺激
乾燥機が縮みを引き起こすもう一つの理由は、乾燥中の回転による物理的な刺激です。
乾燥機の中では、衣類が絶えず回転し、壁面に叩きつけられたり衣類同士がこすれ合ったりします。回転と摩擦によるダメージによって繊維が絡まったり、生地全体が押しつぶされたりすることで繊維の密度が増し、縮む原因となります。熱による変化と回転による物理的な変化が同時に起こることで、衣類の縮みが発生するのです。
乾燥機で縮みやすい素材と衣類
すべての衣類が同じように縮むわけではありません。素材の特性や生地の織り方によって、乾燥機に対する耐性は大きく異なります。どのような素材や衣類に注意すべきか、その特徴を確認しましょう。
乾燥機で縮みやすい素材
衣類を乾燥機に入れる前に、まずはその素材をチェックしましょう。一般的に、以下の素材は熱や摩擦の影響を受けやすく、乾燥機の使用には注意が必要です。
・綿・麻・ウールなどの天然素材
・ナイロンやポリウレタンなどの化学繊維
・強撚糸(きょうねんし)を使用した素材
植物から作られる綿や麻といった天然素材は、水分を吸収すると繊維が膨らみ、乾燥する過程で元の状態に戻ろうとする性質が強いため、乾燥機の熱で急激に乾かすと縮みやすくなります。また、ウールなどの動物性繊維は、水と熱、そして摩擦が加わることで繊維が絡まり合う「フェルト化」が起こり、一度縮むと元に戻すのが困難です。
化学繊維の中でも、ポリウレタンなどは熱に非常に弱く、高温にさらされると繊維が劣化して弾力性が失われたり、形状が変化したりします。さらに、糸に強いひねりを加えたクレープやちりめんのような、表面にシボ(凹凸)のある生地は特に注意が必要です。もともと糸をギュッとねじって作られているため、水分と熱が加わると、そのねじれが一気に戻ろうとして大きく縮んでしまいます。
乾燥機に弱い衣類
素材だけでなく、衣類の作りや装飾によっても乾燥機の使い分けが必要です。生地の構造がデリケートなものは、ドラム内での動きに耐えられない場合があります。
・生地の目が粗い衣類(ニットやセーターなど)
・透けるような薄い素材の衣類(シフォンシャツなど)
・刺繍(ししゅう)やプリントが施された衣類
ニットのように編み目が粗い衣類は、繊維の間にゆとりがあるため、摩擦によって繊維同士が詰まりやすく、目に見えてサイズが小さくなる現象が起こります。また、シルクやポリエステルの薄い生地で作られたシャツなどは、回転による摩擦で生地が傷みやすく、風合いが損なわれる可能性が高いです。
デザイン面では、刺繍やプリントがある衣類も注意が必要です。プリント部分が熱で剥がれたり、ひび割れたりすることがあります。刺繍も周囲の生地が縮むことで糸が引きつれ、デザインが歪んでしまう可能性があるため、これらの衣類は自然乾燥を選ぶのがおすすめです。
【商品紹介】忙しいママ・パパの味方!「Lykke(リッケ)」の乾燥機OKシリーズ
こども服は汚れやすく洗濯回数も多いため、乾燥機でパッと乾かせると助かりますよね。ベルメゾンのこども服ブランド「リッケ(Lykke)」には、そんな毎日の家事をサポートする「乾燥機OK」のアイテムがラインナップされています。
防縮加工で乾燥機使用後に型くずれしにくい仕様になっているため、デリケートなこども服でも、汚れを気にせずガシガシ洗って乾燥機までおまかせ。縮みを気にせず、ふわふわの仕上がりをそのまま着せてあげられる安心感は、家事の時短と心のゆとりを届けてくれます。
衣類の縮みを防ぐための対策
衣類の縮みを防ぐためには、衣類ごとの特性に合わせて乾燥機の機能を使い分けましょう。少しの工夫で、縮みのリスクは大幅に軽減できます。
乾燥が終わったらすぐに取り出す
乾燥が終わったら、できるだけ早く衣類をドラムの中から取り出すのがポイントです。
乾燥機内に衣類を放置しておくと、内部に残った余熱によって繊維を必要以上に乾燥させ、縮みやシワを悪化させる要因となります。また、衣類が温かい状態で重なり合っていると、そのままの形でシワが固定され、型崩れの原因にもつながります。
乾燥直後の衣類は繊維がほぐれて柔らかい状態にあるため、すぐに取り出して形を整えましょう。まだ少し温かみが残っているうちにハンガーにかけ、風通しのよい場所で形を整える工程を加えるだけで、仕上がりの美しさは格段に変わるはずです。
素材によって温度と乾燥時間を調整する
コインランドリーの乾燥機のなかには、温度を指定できるものもあります。素材に合わせて温度と時間を調整すれば、衣服が縮むリスクを極力下げられます。もし温度が設定できる乾燥機をお使いでしたら、以下の目安を参考にしてみてください。
・綿素材:50℃以下の低め設定で、乾燥時間は3時間以内を目安にする
・ポリエステル:60℃以下の中温設定で、4時間以内を目安にする
・ウール混:40℃以下の低温、または送風に近い設定で、2時間以内に留める
・合成繊維全般:60℃以下の標準的な設定、または短時間での仕上げにする
乾燥機に弱いデリケートな衣類と、厚手のタオルなどの丈夫な衣類を分けて洗濯・乾燥すれば、それぞれの素材に最適な環境を作れます。また、衣類の裏側に付いている洗濯表示マークを事前に確認し、タンブル乾燥が可能かどうか、指定の温度があるかを把握することも大事です。
近年の家庭用洗濯乾燥機には「デリケートコース」や「低温乾燥モード」といった衣類に優しい機能が備わっているものも増えています。素材に合わせたモードを正しく選択して、お気に入りの一着を守りましょう。
【Pickup】乾燥機OKで美しさが続く「ラクドライ」シリーズ
「家事は時短したいけれど、きちんとした印象も大切にしたい」という方におすすめなのが、ベルメゾンの「ラクドライ」シリーズです。
最大の魅力は、オフィスや外出着として活躍する「キレイ見え」するデザインでありながら、乾燥機が使用可能なこと。乾燥機対応の素材を採用しているため、洗濯から乾燥まで一気に済ませてもシルエットが崩れにくく、アイロンの手間も軽減できるストレスフリーな一着です。忙しい日々の中で、効率よく洗濯をこなしつつ、常に清潔感のある着こなしを叶えてくれます。
乾燥機で縮んだ服を戻す方法
どれほど注意していても、服を縮ませてしまうことはあります。しかし、素材に合わせた適切な手順を踏めば、ある程度のサイズまで元に戻せる可能性があります。
綿素材の対処法
綿素材のTシャツなどが縮んでしまった場合は、水分を与えて繊維の緊張をほぐすことで縮みが改善されます。
まず、もう一度衣類を水に浸して洗濯し、繊維を十分に濡らした状態にします。
脱水した後の湿った状態で、縮んだ部分を上下左右に少しずつ、優しく引っ張って形を整えましょう。このとき、急激に強い力を加えると生地を傷める可能性があるため、全体のバランスを見ながら慎重に行うのがポイントです。その後、重みで伸びすぎないように注意しながら吊り干しをし、自然乾燥させます。
また、スチームアイロンや霧吹きなどを活用する方法もおすすめです。縮んだ衣類に水分を含ませ、繊維が柔らかくなったところで少しずつ伸ばしていきます。過乾燥によって固まった繊維に水分が戻ることで、元の形に近づきます。
ウール素材の対処法
ウール素材のニットが縮んでしまったときは、家庭にある柔軟剤やヘアトリートメントを活用する方法があります。柔軟剤などに含まれる成分で、絡まって固まったウールの繊維を滑らかにして縮みを戻す効果が期待できます。
まず、洗面器にぬるま湯を張り、柔軟剤やトリートメントを少量溶かします。そこに縮んだニットを浸し、5分ほど優しくつけ置きしてください。成分が繊維の奥まで浸透すると、絡まりが解けやすくなります。
その後、軽くすすいでからタオルに包んで水気を取り、平らな場所で形を整えながら少しずつ広げていきます。形が整ったら、直射日光を避けて陰干しをしましょう。ハンガーに吊るすと型崩れしやすいので、平干しがおすすめです。
乾燥機で衣類が縮む失敗を避けるには衣類の種類の把握が大事
乾燥機による衣類の縮みを防ぐために重要なのは、それぞれの衣類が持つ特性を正しく把握することです。お気に入りの一着を長く愛用するためには、洗濯を始める前の小さな確認が大きな差を生みます。
特に、衣類に縫い付けられている洗濯表示を確認する習慣を身につけましょう。タンブル乾燥ができるかどうか、あるいは自然乾燥が推奨されているかを知るだけで、縮みのトラブルは未然に防げます。近年は衣類の素材が多様化しており、見た目だけでは判断しにくいものも増えているため、表示に基づく正しいケアが求められます。
もし乾燥機を使うことに少しでも不安を感じる素材であれば、無理に使用せず、自然乾燥や浴室乾燥機を併用するのも一つの方法です。毎回の洗濯でほんの少し気にかけるだけで、お気に入りの服を長くきれいに保てます。
近年は、先ほどご紹介した「リッケ」や「ラクドライ」のように、「乾燥機対応」や「速乾性」といった高い機能性を持つ衣類が増えています。ライフスタイルに合わせてこうした賢い選択肢を取り入れながら、お気に入りの一着を長くきれいに保ちましょう。





