居心地のよいキッチン空間で
お客様自身の価値を高める存在になりたい
目にするたびに心がはずんだり
使い勝手のよさに惚れ惚れしたり。
毎日必ず立つキッチンに
心からお気に入りだと思える
キャビネットがあれば、
すすんで立ちたくなって
何気ない日常にエガオが増えるはず。
そんな暮らしの彩りになる
素敵なキャビネットを開発した
スタッフが語る「エガオノハナシ」、はじまりはじまり。

目にした瞬間「素敵」と
思ってもらえることを目指して。
共働きが主流の現代では、家庭で料理をする時間は減ってきています。
でもたとえ、調理時間が少なくても、食を通して家族の健康を育むキッチンはやはり大切な場所。
そんな大切な場所である、キッチンの居心地を高めるような素敵な食器棚をつくりたい。[シャツケース風トレイ付きスタッキングキャビネット]は、そんな想いからプランニングしました。
まずデザイン性と仕様から、これまでベルメゾンで扱ったことのないキャビネットだったので、企画会議で最初に提案したときはずいぶんと驚かれました。
「素敵だとは思うけど、どうやって商品化するの?」「コスト内で実現化させるのは厳しいのでは?」など疑問視する声がたくさん上がる中、デザインにも使い勝手にも妥協せずに開発を進めるためには超えなければいけない壁がたくさんありました。
試行錯誤を重ねようやくデビューにたどり着いた渾身作ですので、細部にまで込めたこだわりをぜひ知ってほしいと思います。

英国の伝統家具を
日本人の暮らしに添う形に。
[シャツケース風トレイ付きスタッキングキャビネット]のデザインイメージとなったのは、イギリスで紳士服を仕立てるテーラーの店舗什器のひとつであるシャツケースでした。
紳士服の仕立てに長い伝統を持つイギリスでは、スーツはオーダーメイドで仕立てるのが基本でした。紳士服を仕立てるテーラーも格式が高く、シャツを店頭でディスプレイしたり、糸や布をストックしたりするためにつくられたシャツケースはどっしりとした重厚感と高級感が特長です。
そのしっかりとした造りと素敵な風貌から、日本でもアンティークのシャツケースを実際に食器棚として使っている方はいらっしゃるようです。でもアンティークのシャツケースは大変に高価ですし、サイズ感もとても大きいので日本のキッチンにはおさまりにくいという現実があります。
その上、アンティークのシャツケースはディプレイ用途として作られているものなので、大切な食器を飾るのには向いていますが、頻繁に出し入れする日常使いの食器を収納するのには向いていないと考えました。
それならば、アンティークのシャツケースの優れたデザイン性は残しながら、日本人の日常生活に添った使い勝手のよさと、広くはないキッチンにも馴染む仕様を兼ね備えたキャビネットを目指そうと開発がスタートしました。

細部にまで込めた気配りが
暮らしに息づくことを願いたい。
開発にあたって最初にぶつかった壁は、アンティークのシャツケースの特長であるどっしりとしたサイズ感をどこまで再現するのかということでした。
ある程度の大きさがないとシャツケース風には見えないし、かといって大きすぎると日本のキッチンにはおさまらなくなるし、扉が大きくなり女性が開け閉めするのが大変になりますし、運送破損の可能性も高くなってしまいます。
解決のためにひらめいたことは、低めのサイズ設定にして2タイプを重ねられる仕様にすることでした。キッチンサイズに合わせて2つ、3つと重ねられることで、扱いやすくなり設置もスムーズになりますし、お好みサイズ感と収納容量を叶えることができます。
さらに、アンティークのシャツケースに近づけるよう素材選びも吟味。木目が際立つ天然木カバ材を使いアンティーク風塗装を施すことで、歳月を経たような味わいを出しました。エッジ部分や扉細部のディティールにもこだわり、取っ手は味のあるヴィンテージ調のデザインのものをたくさんある中から選びました。
また、絶対にゆずれなかったのは、開けっぱなしでも使用できて便利なフラップ扉の部分です。実際のアンティークのシャツケースの扉は大変重いので、[シャツケース風トレイ付きスタッキングキャビネット]ではガラス扉をめいっぱい軽くして女性でも扱いやすい工夫をプラス。細部まで気配りが詰まった自信作になったと自負しています。

他にはないキャビネットの
誕生を叶えたよろこび。
家具は洋服と違い頻繁に買い替えるものではないので、カタログやベルメゾンネットで[シャツケース風トレイ付きスタッキングキャビネット]を見て「素敵」と思っていただいても、購入を迷われている方はいるはずです。
特に使い勝手については、画像で見るだけでは想像しにくいかもしれませんが使いやすいと自信を持って言える仕上がりになっています。
最大の特長である引き出せるトレイは、引き出したときに勢いで落ちないようトレイの受け桟に段差を付け、軽く引っかかるようにしているので、安心して引き出せて奥の方の食器も出し入れもスムーズ。トレイを1段抜けば高いコップなどの収納も可能でとっても便利です。
さらに、抜いたトレイだけを単体で使うこともできて用途の幅が広いので、ご家庭だけではなく愛用してくださっている飲食店もあるほど。
実際に[シャツケース風トレイ付きスタッキングキャビネット]を使われている飲食店では、トレイをお盆使いもされていて「お茶を運ぶのがらくになった」と、お褒めの言葉もいただいています。
そんな風に、[シャツケース風トレイ付きスタッキングキャビネット]を日常に取り入れることで、キッチンに立つのが前よりもたのしくなれば私たちもうれしく思います。毎日がちょっとでも豊かになることを、開発スタッフとして心より願っています。

我妻バイヤー
[シャツケース風トレイ付きスタッキングキャビネット]は、まだ社歴の浅い私がはじめてプランニングを担当した商品です。それだけに、企画会議で提案したときはかなり緊張もしましたが、社歴の長い先輩プランナーやバイヤーから発想の大胆さを褒めてもらったことを今でも鮮明に覚えています。
経験を積むと、開発観点でできることとできないことの知識が増えて、大胆な発想に至りにくいことがあるのだそうです。
難しい商品にあえて挑むという姿勢で、まったく新しい発想からスタートしたので商品化するまで様々な苦労はありましたが、他にはない素敵なものができたと自負しています。
細かい仕様にも妥協せず商品開発を行い、デザイン性も使い勝手も自信のある商品に仕上がりましたので、購入を迷われている方にはぜひ選んでいただきたいですね。

アンティークな仕立て屋さん風キャビネット
シャツケース風トレイ付きスタッキングキャビネット
