ベルメゾンスタッフの愛用品 vol.8 インテリアプランナー 及川さん
2024.04.24
ベルメゾンスタッフの愛用品 vol.8 インテリアプランナー 及川さん
- スタッフ愛用品
- インテリア・雑貨
こんにちは。スタッフ和多田です。
「ベルメゾンスタッフの愛用品」コラムvol.8は、インテリアプランナーの及川さんにお話を聞いてきました。
今回は、発売からお客様に人気の【朝焼けの空を映したボイルカーテン】をご紹介します。
このカーテンは及川さん自身も開発に携わり、自宅でも愛用しているということで、開発当時の想いと商品の魅力を語っていただきました。
自然の美しさに魅せられて
及川)色々とお話をする前に、まずは私の家で使っている様子を見てください!
1枚目は日の出直後で、2枚目は陽が射し込む様子です。
日の出直後は朝のすがすがしさを感じ、陽が射し込んでくると何だか背筋が伸びるような神聖な気持ちになります。
和多田)この写真って色の加工してないんですか!?すごく鮮やかで、心地よくて見とれてしまいました…。
陽の射しこみ具合によって、こんなにも表情を変えてくれるカーテンって、私は今まで出会ったことがないので驚いています。
及川)加工はしていないですよ!撮ったままの写真です。
良い瞬間がとれるように早起きして、外の景色とカーテンをずっと見ながらタイミングを待っていました(笑)
和多田)何だか既に欲しくなってきているんですが…、開発当時のお話を聞かせてください!
及川)私は昔から物作りが好きで、学生時代は環境デザインを学んでいました。
働くようになってからも、その思いは変わらず、インテリアコーディネーターの資格を取ったり、暮らしに関わる商品の開発をしてきました。
「今、世の中の人々が何を必要としているか」を常に考えながら、お客様がご自身の気持ちや変化を表すことができる商品を作れたらいいなと日々取り組んでいます。
その中でも特に好きなのが「カーテン」ですね。
無地のものから柄ものまであって、お部屋の個性を表現する一つのアイテムだと思っています。
そんな中で、「柄物って世の中に溢れているけど、もっと自然なものを求めている人も多いのではないか」とある日ふと感じたんですよね。
これはカーテンに限ったことではなく、どこかの国や時代の様式を取り入れて、〇〇テイストといったものがたくさんありますが、しっくりこない人もいるのではないかと。
もっとありのままで、もっと心が穏やかになるようなものを作ると喜んでもらえるのではないかと、漠然と考えるようになりました。
それですぐに「カーテンをつくろう!」となったわけではなく、なんとなくきれいな物を作りたいなぁと考えながら、自然や風景の写真集を良く眺めるようになりました。
その中でグッと惹かれたのが、ある朝焼けの空の写真でした。
自然の"揺らぎ"を表現する試行錯誤
及川)この当時のカタログの企画テーマが「ゆるめて暮らす」だったんですね。
働く人ってみんな忙しなくて、毎日電車に乗って会社があるビルに入って出たらもう夜で、自然の時間の流れを感じにくい。
都会に住んでたらなおさら自然を感じくいけど、人間ってやっぱり自然と触れ合うと心が安らぎますよね。
そんな企画テーマと心が魅かれた朝焼けの写真が頭の中で結びついて、このカーテンを作ろうと思い立ちました。
しかし、それをカーテンに再現するのは簡単ではありませんでした。
自然のままの空を表現したかったので、デザイナーさんに水彩で手書きで描いてもらいました。
色合いもそうですが、自然の不規則な"揺らぎ"を出すことで空の表情を再現しようと試みました。
少し専門的な話になりますが、1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)という理論があります。
これは、自然界に存在する予測できない変化や動きのことで、波の音、鳥のさえずり、火の揺れが心地よく感じるのも当てはまります。
風景もこの性質を持っていると知り、手探りながらも絶妙な心地よさを目指して、チームで開発に取り組みました。
和多田)最初に見せていただいたときに感じた心地よさには、そんな秘密が隠されていたんですね…。商品開発って奥が深い…!
及川)試行錯誤の末、完成したカーテンは、まさに自然の一部のように見えるものになりました!
カタログ掲載用の写真撮影の現場でも、今回撮影した私と同じように陽と風が射しこんでくる瞬間をじっと待って、「今だ!」という瞬間が来て…。素晴らしい出来映えに思わずスタッフみんなで感動しました!
お客様の声に支えられて
和多田)発売後、このカーテンは大変好評だったそうですね。
お客様から寄せられたお声で印象に残っていることはありますか?
及川)お子様が一目惚れして購入していただいたという商品レビューが、とても嬉しかったですね。
子ども部屋のカーテンを探している中で、色も朝焼けの空という言葉も気に入っていただけたようです。
「先日偶然見た夕焼けが、湖の青、遠くの山のグレー、夕焼けのオレンジ、空の青で、「一緒!」と娘の口からこぼれ感動しました。」というレビューの一文を読ませていただいたとき、「届いた!」と嬉しくて、思わず泣きそうになりました。
このレビューです。和多田さんも見てください!!
和多田)そのお話だけで私もグッときています…!
お子さんの感性にも伝わるくらいの完成度だったんですね。
お客様の喜びの声は、作り手である及川さんにとって嬉しいものですよね。
及川)そうなんです。こうしたレビューを読むと、「見つけてくれて、使ってくれてありがとう」と感謝の気持ちでいっぱいになります。
自分の努力が報われ、お客様に喜んでもらえた。これが何よりの喜びなんですよ。
今でも仕事で落ち込んだときや元気が出ないときは、自身が関わった商品のレビューを見に行ってテンションを上げています(笑)
和多田)今後もこのカーテンがずっと愛され続けると嬉しいですね。
インタビュー前はチャレンジングな色だと正直思っていましたが、及川さんのご自宅の写真を見ると、カーテンがとても自然にお部屋に馴染んでいて、どんなお部屋でも合いそうだなって思いました。
きっと自然を模したデザインだからですよね。
及川)ぜひ、お家の中でも自然を感じて穏やかな時間をお過ごしいただきたいですね。
ずっと愛され続ける商品になれば、これ以上の喜びはありません!
及川さんのおすすめ商品はいかがでしたか?
自然の心地よさを求め、試行錯誤を重ねて生み出されたこのカーテン。
自身の心が求めるものに正直になり、新しい世界に出会うのもいいかもしれませんね。
次回の「ベルメゾンスタッフの愛用品コラム」も、楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。