ちょっと、お話聞かせてください!鈴木社長にインタビュー。
2025.07.09
ちょっと、お話聞かせてください!鈴木社長にインタビュー。
こんにちは。スタッフ森田です。
今年の3月26日に、新たに社長に就任した鈴木社長。
入社以来、長きにわたり開発の現場でものづくりに励んできた想いと、これからの千趣会・ベルメゾンの展望を語ってもらいました。
鈴木社長とスタッフ和多田のお話をお楽しみください!
商品づくりは「ひらめきと直感、そして熱意」!
和多田)
改めてお話を聞くのはちょっと緊張しますが、色々と聞かせてください!
鈴木)
全然気を使わず、どんどん聞いてください!何でも答えるので!
和多田)
ありがとうございます!
では、早速ですが、鈴木さんは入社してからどんなお仕事をされてきましたか?
開発の現場がけっこう長かったと聞いたことがあります。
鈴木)
はい、私は2005年に入社して、インテリア商品を扱う部署でバイヤーをやっていました。
簡単に言うと、バイヤーは商品を仕入れたり管理したりするのですが、当時「雑貨開発部」というチームに所属していたので、商品の開発もがっつりやってましたね。
期間でいうと、7年くらい。
そのあと、カタログのプランナーを経て、また雑貨の部署に戻ってきてマネージャーになってという感じなので、全体的に見ても雑貨商品に携わっていた期間が長いですね。
和多田)
ベルメゾンでいうと、雑貨と一口に言っても色々ありますよね。
例えばどんな商品を作っていたんですか?
鈴木)
ほんとに色んな商品を作りましたよ!
家具とファブリック(カーテン等の布製品)は別のチームの担当だったので、逆に言うとそれ以外のあらゆるものですね。
キッチン用品だとフライパンや水切りかごはたくさん作りました。
あとは、食器とか清掃用品とか、家の中にあるようなもの全般ですね。
和多田)
そうなんですね。そんなに色んな商品づくりをしようと思うと、情報集めだったり企画づくりだったりもたくさんやらないといけないですよね?
どんな視点とか想いを思って取り組まれたのでしょうか?
鈴木)
そうですね、基本はインスピレーションですね!!
和多田)
インスピレーションですか・・?
鈴木)
はい!もちろん情報集めや企画づくりもたくさんやりました。
でも、きっかけは「これ、作ったらおもしろそう!」というひらめきから始まることが多かったですね。
世の中でこんなものが売れてるからとか、上司から言われたからではなくて、自分が作りたいと直感的に感じたもの信じてみる。
自分の直感が外れることもありましたが、自分の中から湧き出てきたものなのでやっていて楽しいんですよね。
失敗しても誰かのせいにはできないので本気になるし、「これが上手くいかなかったから、次はこうやってみよう」と自然に繋がっていったりして。
和多田)
そうなんですね。てっきり、たくさん調査をして何が売れそうかを探していくような、論理的な進め方を想像していました。
今日は鈴木さんが過去に担当された【同時に3品調理できる卵ひとつでたまご焼きフライパン】について聞きたくて、実物を持ってきました!
熱意で進めた大ヒット商品「卵ひとつでたまご焼きフライパン」
鈴木)
おぉ、よく持ってきてくれました!ありがとうございます。
和多田)
はい、現役でまだよくお買い上げいただいています。このフライパンはいつ作ったんですか?
鈴木)
これは2010年ですね。
和多田)
もう、15年も販売してるんですね!
鈴木)
私の後任の担当の方によって多少の改良はあると思いますが、基礎となる部分はちゃんと受け継がれてますね。
当時、仕切りの高さをミリ単位までこだわった記憶があります。
お弁当箱に入る卵焼きの高さを検証して、卵ひとつでその高さの卵焼きを作るには、フライパンの仕切りの高さを何cmにしないといけないのかを念入りに調査しました。
和多田)
商品名にも入っている「卵ひとつで」の実現のための試行錯誤ですね。
確かに普通の卵焼き器なら、綺麗に作ろうとすると少なくとも2つは卵がいるけど、これなら真ん中のところで卵ひとつで綺麗に作れそうですね。
そして、同時に他にも2品作れる。
いいですね~、私いつもなんですけど、開発された方にお話を聞いていると欲しくなるんですよね・・。
毎朝高校生の娘のお弁当で卵焼きをつくるんですけど、だいたい卵3つは使ってるんです。
そして必ず何かしらの野菜をちょっと炒めるんですよね。だから明日からでも使いたいです・・。
ちなみに、このフライパンを作ることになったきっかけは何ですか?
鈴木)
これもインスピレーションですね!
和多田)
やっぱり!
鈴木)
ネタ自体は、当時一緒によく商品開発をしていた上本さん(商品開発バイヤー)の企画帳みたいなのがあって。
そこに手書きでアイディアがいっぱい描かれているわけですね。
このアイディアのページを見たときに「これはおもしろい、やろう!」と言って進めることになりました。
和多田)
インスピレーションもそうですが、鈴木さんのスピードと熱量ですね。
鈴木)
でもそこから、社内にも、一緒に作ってくれるメーカーさんにもプレゼンをしないといけないんですね。
「インスピレーションです!」だけではもちろん通らないので、新潟まで行ってメーカーさんに「絶対おもしろい、必ず売れるのでお願いします!」とアイディアと自信を何度もお伝えして。
かなり自信があったので、どうやったら周りを巻き込んで商品化できるかを毎日考えてました。
絶対に売れると信じて商品開発をしないと、協業してくれるメーカー様にも失礼ですし金型などの投資をしてくれませんから。
存分にチャレンジできる会社づくりを目指して
和多田)
ちなみに、このフライパンの売れ行きはどうでしたか?
鈴木)
おかげさまで、たくさんの方にお使いいただくことができました!
「やっぱり間違ってなかった!」と自信にも繋がって、「次は何を作って、お客様に喜んでもらおうか」というモチベーションにもなりましたね。
和多田)
やっぱり、お客様に想いが届いた瞬間って嬉しいですよね。
鈴木さんは色んなところで、「千趣会の強みは社員自身と、それぞれが持つ企画力やアイディア」とよくお話されていますよね。
鈴木さんはどんな部分からそう感じているのでしょうか?
鈴木)
長い間千趣会にいて、面白い人がたくさんいるなとよく思います。
もちろんお笑い的な意味ではなく、考え方がユニークだったり、私みたいに「おもしろい!」と思ったらすぐチャレンジしたり。
5つある「千趣会人心得」、①徹底したお客様志向を貫け、②広く対話を尽くせ、③楽しくチャレンジし続けよ、④常にユニークであれ、⑤社会の一員として正しく行動せよ。
私自身、常にこの心得を頭において取り組んできました。
これまでの人材採用活動においても、この5つの「千趣会人心得」は採用可否基準であった訳ですから、全従業員がお客様志向で楽しくてユニークなはずなのです。
和多田)
私も入社するときにこの5つを読んで、「なんか楽しそうな会社!」と感じたことを思い出しました。
鈴木)
わかりやすく熱い人もいれば、静かだけどめちゃくちゃおもしろいことを考えている人もいます。
色んなタイプがいるからこそ一人では実現できないアイディアを形にできたり、辛いときでも、あと一歩あと一歩と一緒に前に進めると思います。
皆さんが持つアイディアをみんなで面白がって、チャレンジを後押しする、そんな環境を作っていくのが私の役割だと考えています。
和多田)
私が担当しているイベントも最初は少人数で細々とやっていたのですが、「お客様に喜んでもらいたい」「お客様と直接会って話がしたい!」という思いに共鳴してくれる人がどんどん増えて、今では多くの社員と共にイベントを運営できるようになりました。
鈴木)
私もそのイベントに参加させてもらって、お客様や社員の皆さんがとても楽しそうなのを間近で見せていただきました。
純粋に嬉しかったし、それと同時に「もっと社員が、スキルも気持ちも解放して働ける場所にしないといけない」と気が引き締まりました。
さっきの千趣会人心得のもとに集まった組織だから、解放された状態になるとすごい力を発揮できると思うんですよ。
和多田)
そう考えると、まだまだ伸びしろがいっぱいですね。
私も自分の仕事を通して、もっと面白がってもらえるように頑張ります。失敗しても、次頑張ろうと思って進んでいきます。
鈴木)
ほんとにそう。失敗してもいいんです。
次に繋がることが少しでもあれば大丈夫です。
みんなでチャレンジし続けた結果、お客様を、世の中を喜ばせることができるなら、全部上手くいったということになるので!
和多田)
鈴木さんにそう言ってもらえると、安心して進んでいくことができますね。
また、たまにアイディアをお話しにいくので聞いてくださいね。
鈴木)
いつでも来てください!何だったら私からいきますので!
ごめんなさい、また熱すぎましたかね、とにかく一緒に頑張りましょう!
鈴木社長とスタッフ和多田の対談、いかがでしたか?
このコラムを書く私もつい力が入ってしまい、いつもより長くなってしまいました(笑)
千趣会が持つ可能性を活かし、お客様に、世の中にもっと喜んでいただけるよう、社員一人一人が自分を信じ、周りを信じ進んでいこうと思える対談でした。
今年で千趣会は70周年、そして来年はベルメゾンが50周年を迎えます。
それぞれが節目を迎えるこの時間を大切にしながら、日々取り組んでいきます。
これからも千趣会、ベルメゾンをよろしくお願いいたします!