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エストロゲンは、女性の一生にどのようにかかわっていますか

女性の一生にとって、女性ホルモンは切り離せない関係です。そもそも女性ホルモンはいつ頃から分泌され、女性の体の中でどのような働きをしているのでしょうか。特に全身の健康に関連するエストロゲンに的を絞って説明します。

「思春期」女性ホルモンの働きはまだ不安定

思春期は、だいたい10~14歳頃をいいます。月経が始まり、この頃から女性の体は、女性ホルモンの影響を強く受けるようになります。肌や髪の潤い、皮下脂肪が増え、丸みを帯びた体つきになるなど。中でも骨は、思春期にエストロゲンがしっかり分泌されることで、一生モノの丈夫な骨の土台が作られるのです。

エストロゲン分泌は、卵巣の働きと密接に結びついています。
女性の卵巣には、胎児の頃に一生分の卵子のもとになる「原始卵胞」が作られ、休眠状態で蓄えられています。その数は出生時に約100万~200万個もありますが、思春期には約30万個になっています。
さて、思春期になると、脳からの指令でホルモンが分泌され始め、眠っていた卵胞たちが活動を再開します。毎月のサイクルで数十個の卵胞が成長を始めますが、その中から選ばれた一つが成熟卵胞へと育ち、排卵へとすすみます。この過程で、成熟卵胞からエストロゲンが分泌され、受精しなかった卵胞は月経血として排出されていきます。

思春期は、こうしたホルモンサイクルの目覚めの時期です。サイクルが安定するまでには2~3年はかかり、月経不順も起こるし、心身の不調も起こります。

ホルモンサイクルが動き始める思春期、終わりに近づく更年期

なぜ、ホルモンサイクルがまだ不安定だと、心身の不調が起こるのでしょうか。
それは、更年期の不調と全く同じこと。女性ホルモンの指令を出す視床下部は、自律神経や感情をコントロールする場所と同じところにあるため、心身が影響を受けてしまうのです。

年齢的に「思春期の娘さんと更年期のお母さん」という組み合わせでは、衝突が起きやすいという見方があります。そんな時は、お互いのホルモンバランスが真逆のベクトルで激しく動いているからと客観的にみてみると、少し冷静になれるかもしれません。

「性成熟期」女性ホルモンはもっとも安定しエストロゲン分泌はピーク

10代前半で起こった月経は、数年経つと排卵や月経の周期が安定し、女性ホルモンの分泌は順調になります。20代~30代はまさにエストロゲン分泌がピークを迎え、体力・気力ともに充実している時といってもいいでしょう。
ただし、ホルモン分泌が盛んであるために、月経痛や子宮内膜症などの不調も起こりやすく、ストレス・生活習慣で乱れやすいというのも特徴です。
また、妊娠と出産は、女性ホルモンが急激な増加と減少が短期間に起こる時です。産後にホルモン量が急激に減ったことと育児環境の問題が重なって産後うつ症状を経験することもありますので注意が必要です。

40代に入ると、更年期を目の前にして女性ホルモンは少しずつ減少し始めます。エストロゲンについては、閉経後もしばらくは少しずつ分泌されますが、最終的には閉経前の約1/10程度まで低下します。この数値は、実は男性の中の女性ホルモンの量よりも少ないということがはっきりしています。

エストロゲンの全身への働き
* 子宮、卵巣、乳房(乳腺)などの働きを活発にする
* 感情や精神、自律神経の安定に作用する
* 皮膚(肌)の張りやうるおい、育毛、粘膜(鼻・目・喉・腟など)のうるおいを保つ
* 骨からカルシウムが溶け出すのを防ぎ、骨量を保持する
* 血管を丈夫にし、動脈硬化などを予防する
* 記憶・認知などの脳の機能を保つ
* 抗酸化作用

記事監修

公益社団法人女性の健康とメノポーズ協会は、1996年設立(2023年公益法人化)の、女性が健康で充実したライフキャリアを実現できる社会を目指す支援団体です。更年期などのヘルスケア教育、電話相談、企業向け「女性の健康経営」推進を柱に、女性の生涯にわたる健康課題に専門的な視点から取り組み、一人ひとりが本来の力を発揮できる環境づくりをサポートしています。

メグエル

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