
ホットフラッシュ
(汗悩み・冷えのぼせなど)

急なほてりや汗をもたらすホットフラッシュは、イライラや寝不足にもつながる更年期の代表的なサイン。
ケアのコツは「体を冷やしすぎず、ほてりだけをサッと鎮める」こと。カッと熱くなっても実際の体温は上がっていないことが多いので、機能的なインナーや小物を味方につけて心地よく乗り切りましょう。
※「つらいな」と感じる時は、決してがまんせずに婦人科へご相談を。保険適用のお薬(ホルモン補充療法など)に頼るのも、自分を大切にするケアのひとつです。
※この記事は公益社団法人 女性の健康とメノポーズ協会の制作協力を得て千趣会が作成しています。
汗を素早く吸い取る素材や、熱を逃がしやすいインナーを選びましょう。夏のベタつきだけでなく、冬の「汗冷え」予防にも。
カッと熱くなった時は、太い血管がある首筋や脇の下を保冷剤などで冷やすと落ち着きやすくなります。保冷剤やカイロを入れられるポケット付きの衣類も便利。
就寝中のほてりや汗には、通気性や吸湿性に優れたパジャマや寝具で眠りの環境を整えて。熱をこもらせず、汗による寝冷えからも体を優しく守ってくれます。
カーディガンやストールなど、サッと羽織れて、暑くなったらすぐに脱げる「重ね着」スタイルを。軽くてかさばらないカーディガンやストールを数枚持っておくと便利です。
突然、顔や上半身がカーッと熱くなり、滝のような汗が出る
前触れなく、顔や首、胸元が急に熱くなる
衣服が濡れるほどの汗が、ドッと吹き出す
汗が引いた後、急激な寒気や冷えに襲われる
寝ている間に汗をかいて何度も目が覚めてしまう
ホットフラッシュは更年期の代表的な症状とされますが、汗の出方や回数、強さは、人や状況により差があります。数分で治まる発汗が1日数回という人もいれば、昼夜を問わず10回以上も発汗を繰り返す場合もあり、人によっては集中力の低下やイライラ感、パニック感、睡眠不足の原因にもなっています。
女性ホルモンの低下による「体温調節センサー」の誤作動
閉経に伴う女性ホルモン(エストロゲン)のゆらぎや減少によって、自律神経のバランスが乱れることが引き金となります。脳の体温調節機能が過敏になることで、急なほてりや発汗を起こしてしまいます。
脳のセンサーと交感神経の過剰反応
女性ホルモン減少の刺激によって、脳の視床下部にある「体温調節中枢」が過敏になります。すると、興奮や緊張をつかさどる「交感神経」が過剰に反応し、血管が収縮して血流が速くなることで、急激なほてりや汗が引き起こされます。
緊張やストレスが引き金になり滝汗が
暑さや運動による汗(温熱性発汗)であるとともに、緊張したときに出る汗(精神性発汗)に近い性質があります。そのため、通勤電車や会議、プレゼン中など、緊張が高まる場面で症状が出やすくなります。
「また汗をかいたら…」という不安の連鎖
「また汗をかいたらどうしよう」という不安や焦りがさらなる緊張を生み、それがまた症状を呼び起こしてしまうこともあります。
夜間の誤作動が引き起こす「不眠」
このセンサーの誤作動は、寝ている間にも起こります。就寝中に体温調節がうまくできず、何度も大量の寝汗をかいて目が覚めてしまうことが、更年期特有の「眠れない(不眠)」という悩みの大きな原因となります。
急なほてりや汗は、体が変化と向き合っている証拠です。「また汗をかいたら」と不安になりすぎず、汗対策グッズや体温調節しやすい服装を上手に使い、ゆったりと構えて過ごしましょう。
