通販カタログ・通信販売のベルメゾンネット

ママフル365コラム 【保育園園長のナルホド育児】動画やゲームとの付き合い方

【保育園園長のナルホド育児】動画やゲームとの付き合い方

教えてくれた人:千趣会チャイルドケア スーパーバイザー 松澤先生(えがおの森保育園・いの 元園長)

今の社会は、ちょっと分からない事があれば、ネットで調べることや、欲しいものも出かけなくても自宅まで届き、便利な社会になってきました。
子ども達は、生まれた時からそれらが当たり前ですので、スマホやゲームの操作なども抵抗なく簡単にできるようになります。その反面、新たな社会問題にもなっているのが、「メディアの長時間接触への依存」があります。
食事の準備をしている時やママ、パパが体調の悪い時など、テレビや動画を観て、静かにしてくれていると助かりますよね。ゲームなどは、ご家族など身近にプレイを楽しんでいる方がいると、早い子では3歳くらいから遊びだすお子さんもいます。映像ですと1話完結するとある程度満足しますが、ゲームはエンドレスです。「目が悪くなるよ」「もう寝る時間でしょ」と言ってもお子さんはなかなか納得することは難しく、結局叱ることになってしまって、ゲームなんてさせなきゃ良かったと思いますよね。

保育園での例をお話ししますと、恐竜が好きだからと家で長時間恐竜の動画を見せていたら、保育園にくるなり恐竜になりきって「ガオ~・ガオ~」と叫びながらお友だちを威嚇する子がいて、怖くて泣き出すお友だちも・・・ということがありました。保育士は、ただなりきるだけではなく、恐竜の図鑑などを一緒に見ながら体がどうなっているのか?どんな種類の恐竜がいるのか?など恐竜の生態にも興味が持てるように関わり、子どもの気持ちにも共感していきました。すると幼いながらも恐竜の知識が豊富になり、いつの間にか叫ぶこともなくなり、園庭では、お友だちと恐竜の骨探しに夢中になって遊ぶようになりました。
また、戦隊ものなどのテレビや動画を観ているお子さんは、園に来ても鏡を見ながらポーズを決めたり、ブロックなどで戦隊ものの武器を作ったり、自分の世界に浸っています。確かに悪者をやっつけてカッコイイですものね。

幼児期は現実と非現実(空想)との区別は困難です。だってクリスマスのサンタさんを楽しみにしていますよね。
空想の世界を楽しむ気持ちにも共感しつつ、園では戦隊もの以上に「楽しい~」と思えるような色々な遊びの提供をしていくことで、いつの間にか友だちと楽しそうに遊べるようになっていく姿が見られます。
保育園や幼稚園に通われているお子さんは、園での好きな遊びなどを先生に教えていただいてご家庭でも遊んでみてはいかがでしょうか?
子ども達が大きくなった時に、自己肯定感(※他人と比べることなく、ありのままの自分をかけがえのない存在として肯定する。)をしっかりと持ち、非認知能力を発揮して、様々な困難に遭遇しても逞しく生きぬいていく力を培って欲しいですよね。それには人としての基盤であるこの乳幼児期の関わりが重要になります。
保護者の皆さんが愛情をかけて心も体も抱きしめ応答的な声掛けをしていくことや、人と人とが関わって遊ぶ経験をたくさんしていくことで、自分の気持ちを相手に伝えたり、感情をコントロールしたりしながら、相手の気持ちを考えたり、様々な状況に対応していったりすることができるようになっていきます。
「静かにしているから」「楽だから」と全てをメディアに任せることなく、実体験を大切にしながら、上手にメディアと付き合っていきましょう。

メディアとの上手な付き合い方

ポイント

〇なるべく3歳まで、ひとりでの、テレビ、動画の視聴、テレビゲームは控えましょう!

観る時は、お家の人も一緒に楽しさを共感し、好奇心を育むような関りをしていくとよいでしょう!
料理中など手が離せない時は、「何が出てきた?」「今どうなってるの?」などと声を掛けて、一緒に観ているような気持ちになれるようにしていくなど・・。
また、お子さんがリラックスできるものや、お子さんが楽しめる体操、ダンス、料理、工作、折り紙や、動物、昆虫、魚の生態観察など

〇授乳や食事中の、テレビ、動画の視聴は止めましょう!

食卓は家族の大切な時間を過ごすところです。会話のやり取りを通して心の安定や言語が発達します。
食べ物にも興味がわき、食育にも良い影響を与えます。

〇お子さんとメディアを利用するルールをつくりましょう!

⇒約束としてお子さんの部屋にはテレビ、ビデオ、ゲーム、パソコンを置かずに保護者が管理をしましょう!
また、動画やテレビの視聴する時間を良い面と悪い面も伝えて決めましょう!

〇病院受診時や、電車、バスでお出かけをする場合は、スマホの変わりに、お子さんの大好きな絵本などを持参し親子で楽しんではいかがですか?お子さんは気に入った本など何度でも読んで欲しいものです。

また手遊びなど一緒にすると喜びます。

以上のポイントを参考に、今後、より高度なメディアに囲まれることになる子ども達が、
自己をコントロールして上手にメディアを活用できることを願っています。無理せずに少しずつできる所から関わってください。

ママフル!コラム

育児のプロによる子育てハックや、園の先生による
便利グッズをご紹介!!

テーマから選ぶ
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE