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2021年がもうすぐ終わろうとしていますね。ようやく日常に戻りつつありますが、私たちの常識がすっかり変わった生活は2年近く続きました。その間に、みなさんは誰と、どんな会話を重ねてきましたか?今回は生きていくには欠かせないコミュニケーションや“言葉”について、お伝えしたいと思います。
皆さんは自分の発する言葉を日々どのくらい意識されているでしょうか?
自然と相手や相手の状況により使う言葉を変えていたり、少し強気になったり弱音を吐いたりと、発する言葉にも色々な種類があると思います。つまり、言葉は自分の気持ちの表現方法の一つなのです。ただ、言葉は発してしまうと、取り戻すことができないので、自分の気持ちをどんな言葉にのせて表現するか、すなわち自分で自分の言葉をきちんとあつかえるかは、とても大事なことだと私は考えています。
皆さんは、大切にしている言葉がありますか?
学生時代の恩師からの激励の言葉、ご家族や友達からかけられた温かい言葉、または偉人や有名人の言葉など、心に残っている言葉が一つや二つあるのではないかと思います。そして、きっとそれが自然に自分の力の源になっていることでしょう。
子どもたちにも同じことが言えるかもしれません。アメリカの有名な発達心理学者エリクソン(Erik Homburger Erikson,1902-1994)によると、乳児期~幼児期の発達課題は「基本的信頼」「自律性・自主性」であると説いています。子どもたちはそれらを獲得するために、周囲と適切なコミュニケーションをとる手段として、正しい言葉を身につける必要があるのではないかと私は考えています。
言葉を習得し始めている幼児期の子どもたちはまねっこの天才です。教えた言葉だけでなく、どこで覚えたのかとびっくりするような言葉を使うことがありますよね。子どもたちは、周囲の大人や環境で見たこと、聞いたことをまねっこして、沢山のことを習得していきます。ですから、きちんと気持ちを伝えたり、受け取ったりする手段として、言葉のあつかい方をこの時期に習得できるよう、周りの大人が丁寧に向き合ってあげられるとよいと思います。
多くの大人たちが子どもに身につけて欲しいと願っている力や心(3つのチカラ:想像力・コミュニケーション力・集中力、7つのココロ:自発性・探究心・親切心・価値観・好奇心・自尊心・道徳心※(株)アイ・エス・シーHPより)の芽は、生まれながらに備わっているとわたしたちは考えています。それらをいかに目減りさせないように周りの大人たちが伴走するかがとても重要です。子どもは経験が少ないので、物事の良し悪しを分別や危険から身を守るスキルは未熟ですが、季節を知らせる空気の匂いや雲の形、葉っぱの色や虫の声に気がつく感覚は天才的ですよね。そんなまっすぐで素直な心を持った幼児期に、ぜひ感覚と繋げて、言葉の持つ意味や使い方を教えてあげてください。
例えば、傷つけようと思ったわけではないけれど相手に嫌な思いをさせてしまった時には、「ごめんね、でも一緒に遊びたかっただけなんだ」とか「手伝ってくれてありがとう、でも自分でできるから大丈夫だよ」など、まさにその場で起きた出来事を通して、言葉のあつかい方を身につけていくことができれば、これから青年期や大人になって自分と違う考えを持った人とでも信頼関係を築く手助けになると思っています。
私たち大人同士でも、なかなかコミュニケーションが上手くいかないことがありますよね。
文頭にも書いた通り、言葉は武器になります。仕事で厳しく伝えなければならないこともあるでしょう。でも、思ったまま感情を言葉にのせて届けると、時にそれは鋭い武器となり相手を傷つけることがあるかもしれません。一方で、相手にどのように受け取ってもらいたいかをイメージしながら、動機をつける言葉を選べば、心強いモチベーションアップの武器にもなるのではないでしょうか。
同じことを伝えるとしても、どんな言葉で伝えるとよいか――大人も立ちどまって考えてほしいと思います。
以前ある講座で「子育てで大事にしていることは何ですか?」と聞いたことがあります。すると「言葉は大きな財産になると思っているので、自分は子どもにきちんとした言葉を使うように意識しています」と話してくださったパパがいました。素敵ですよね!
自分にどんなに優れたスキルや才能があったとしても、きちんと伝えられる言葉を持っていなければ、せっかくのスキルや才能が発揮できないこともあると思います。これからの未来、自分とは違う考えの人とも関係性を作るスキルとして、言葉をあつかえる力を身につけられれば、きっと子どもたちの未来も多様性に満ちたものになると私は信じています。
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