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食事は生きていく上で欠かせないもの。授乳から離乳期、幼児食や好き嫌いなどについてお話しします。
教えてくれた人:えがおの森保育園・いの 松澤園長先生
0歳児の授乳の時間や量は保護者と相談しながら決めます。ミルクにするか、母乳にするかにも柔軟に対応しています。授乳の際は、保育士は座って子どもを抱き、しっかりと目を見るようにします。安心してミルクを飲むことは成長にも大切だと考えているので、スキンシップを大切にしているのです。飲む量は基本的には制限せずに、規定量の中で子どもが欲しがるだけ飲ませています。
離乳食が進んでいけば、飲む量は自然と減っていきますので、これも保護者と相談しながら、1歳を目安に徐々に食事が主体になるように進めていきます。
子どもの手や腕の骨が未発達のうちにスプーンを持たせても、うまく扱えないので、園では1歳頃までスプーンは持たせないようにしています。子どもが肘を高くあげるように誘導するおもちゃや少し重量のあるスプーンで、お豆などをすくってお椀に入れたりする遊びの中で、肘や手首がうまく使えるようになってから、スプーンを使うようにしています。これらの遊びによって腕や手首の運動機能が少しずつ高まってきます。それまでは、ご飯などは保育士が食べさせ、野菜などは持ちやすく、スティック状にし、意欲的に食べることができるようにしています。お味噌汁などは、どうしても中の具を取ろうと、手を入れたくなりますので、具を別皿に移して、つまんで食べるようにしています。指や手を動かすことは脳への刺激にもなり、子どもが「自発的に食べる」という行動を促すと思います。発達に合わせてスプーンを使っているせいか、園ではスプーンを器用に使い、食べこぼしが少ないです。
1歳児クラスからは自分で食事ができるようになっていきます。その時、気をつけているのが、子どもが足を床にしっかりつけて食事をすることです。足がブラブラしていると落ち着いて食べる事ができません。園では体の小さい子どもには、足元にお風呂マットを切って重ねた「足置き」を置くようにし、成長に合わせて、マットの枚数を調整していきます。3歳児クラスでも同じで、5歳児クラスと一緒に食事をする為、最初は足が床に届かない子どもには、牛乳パックや電話帳、まんが本等をカラー布ガムテープで巻いたものを置いて調節しています。家庭でも、足置きのあるチャイルドチェアを使ったり、ローテーブルで食事したりするなど工夫してみてください。
このお風呂マットを適当な大きさに切ったものは、姿勢を良くするのにも役立ちます。椅子の背と背中の間にマットを入れると子どもは姿勢良く食事ができます。
幼児食へと移行すると、気になるのが食べ物の「好き嫌い」です。園では嫌いな食べ物を無理強いすることはしません。子どもの時に嫌いなものを無理やり食べさせられた体験は、大人になっても嫌な思い出として残ることもあるそうです。食糧事情が良い現代では、いろいろな栄養素を様々な食べ物から摂取しているので、何か食べられないものがあっても栄養不足になることはないと話す専門家もいます。そこで「今は食べられなくても、いつか食べられるようになる」と、長い目で子どもの成長を見守ることも大切だと考えます。以前、園に偏食の子どもがいたのですが、保護者と相談して見守ることにしました。
すると、その子が卒園して小学校に入ってしばらくすると、お母さんから「魚が食べられるようになりました」と嬉しい報告をいただきました。病的に痩せているわけでなければ、少し様子を見てもいいでしょう。食が細い子の場合も同様です。
ただし、食べられなくても食卓には是非並べてください。園でもその子が食べなくても、他の子と同じように盛り付けしています。いつか気が向いて食べることもあるからです。そして、子どもが一口でも嫌いなものを食べた時には「食べてくれて嬉しい」と肯定的な声をかけてあげてください。
好き嫌い、食が細い、食への興味が薄い、といった子どもたちとは、家庭菜園で野菜を作ったり、大人と一緒に食事を作ったりしてみてください。すると食への興味が高まり、これまで食べなかったものを食べてくれることもあります。
また、園では給食のメニューで使用している食材を「三色群」に分けて、体を丈夫にする食材は? 元気が出る食材は? などクイズ形式で覚えるようにしています。これらは食への興味を高めるだけでなく、大人になってもバランス良く食事をする「基礎」になると考えています。
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