ママフル365コラム 【保育園長のナルホド育児】子供との遊び方(0歳~3歳)
教えてくれた人:千趣会チャイルドケア スーパーバイザー 松澤先生(えがおの森保育園・いの 元園長)
コロナ禍で、外出もままならずお家で過ごす日が増え、お子様のことも家の用事もしなければならないパパとママもストレスが溜まりますね。
その上、お子さんとどうやって遊んだらいいのか?どんな玩具がいいのか?遊んでみたけど、ぐずって泣き出したりすると溜息が出てしまいますね。小さいお子さんがいらっしゃる方は、お子さんの後追いやご機嫌によって、自由にトイレへも行けない…なんてことも…。育児は本当に大変です。
そこで0~3歳までの関わり方や玩具の提供の仕方などをお伝えし、育児のお手伝いが出来ればと思います。ご紹介するものは、あくまでも参考です。個人差がありますので、出来ないからといって焦る必要はありませんよ。
~0~3歳児の関わりの大切さ~
この時期の関わりは、子どもの心身の発達にとって極めて重要で、その後の成長や社会性の獲得などに大きな影響を与えることがわかってきているそうです。
『どのように遊んだらいいの?』
⇒まずは、遊べる時間を作って落ち着いた気持ちでお子さんと関わってみましょう!
★乳児期
◎愛着関係を築く遊び ~ゆったりとした時間を共有しましょう~
・パパ・ママの知っている歌や手遊びや「いないいないばぁ」遊び
・目を合わせて「かわいいね」「だいすきだよ」等と優しく声を掛けながら体をさするようなふれあい遊びも喜びます
・鏡を見る事も大好き。「〇〇ちゃんがいた~♡」といった声掛けでさらに興味を持つ事も。
★1~2歳児前半の時期
◎子どもの動きに合わせた遊び ~探索活動が始まり様々なものに興味を持ち始めます~
・ものを「つかむ」「つまむ」「いれる」という動き
フタに穴を開けた容器の中に、物を入れてポットンという音を楽しむ『ポットン落とし』。指先が器用になり、ものを「つかむ」から「つまむ」という動作が出来るようになり、つまんだものを穴の中に「いれる」というちょっと難しい動きに挑戦する事が、この時期のお子さんには楽しいようです。ペットボトルのフタをつなぎ合わせたような簡単でつかみやすく入れやすいものから始め、徐々にチェーリングを長くつなげたもののように長くて動きのあるものにしていくと同じ遊びでも長く楽しめます。
『ひも通し』も段々と大きな穴から小さな穴にしていく事で、集中力が培われ達成感も味わえます。
・車を「押す」、トンカチで「たたく」、ハンカチを「ひっぱる」等といった動きがある遊びも楽しめます。
★2歳後半~3歳の時期
◎見立てやお世話が出来る遊び ~真似っこ大好き。指先はさらに器用に~
・パパやママの真似をする姿が見られるようになります。ままごとやお人形等を用意していくと良いでしょう。お皿にお手玉などを乗せて食べ物に見立てて食べる真似をしたり、お人形さんを寝かしつけてみたりなどして喜んで遊びます。
・ボタンを「はめる」、水道の栓を「ひねる」、果物の皮を「むく」、フタを「あける」、鼻を「かむ」等、身の回りのことが自分で出来るようにもなってきます。粘土を「丸める」、指にのりを「つける」、紙を「貼る」等、指先の動きが巧みになってくるので、遊びの中に取り入れてみても楽しいでしょう。
★ポイント
・無理強いはせず、お子さんのペースで遊びに誘いましょう。大好きな人が側にいてくれることで安心して遊ぶようになります。大人が楽しそうに遊んでいる姿を見せたり、一緒になって真似をしてあげたりすることも子どもの「遊びたい」という思いを引き出せます。
・提供した遊びが出来ないと、大人はついつい「こうするのよ」と先回りして声を掛けてしまいがちですが、様子を見守りながらお子さんが手助けを求めてきた時に、「もう少しだったね」「こうしてみようか」等と優しく一緒に遊んでみてください。
・音の出る玩具やテレビ等は、子どもの目を引きますが、一方的に情報が流れてくる為、すぐに飽きたり、自分で考えて遊ぶという事が出来なくなってしまったりしがちです。忙しい時間帯やぐずり対策で「ここぞ!」という時にだけ使用するようにしていくと良いでしょう。
・玩具はいつも決められた場所に置くようにしましょう。遊びたい時にすぐに手に取る事が出来ます。「片付けないとこのおもちゃでは遊べません」とついつい伝えたくなりますが、お子様にとってもパパやママにとっても嫌な気持ちになるだけです。「片付けまでが遊び」となるように一緒に片付けも楽しんで行うことで、その後は自ら片付ける様になってきます。ここはグッと我慢で関わっていきましょう!この我慢が後々のお子様との良好な関りにつながっていきます。
次回は4・5歳児のあそびについてお伝え致します。
育児のプロによる子育てハックや、園の先生による
便利グッズをご紹介!!
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